ミレニアム世代のファッション・アイコン
2001年にデビューし,瞬く間に世代を代表するグループになった。
デビュー作「イズ・ディス・イット」は当時の日本てももいろんなところでかかっていた。今でもたまーにセレクトショップでかかっていたり,ラジオのリクエストで聴いたりすることもある。
当時高校生だった私たち世代からすると,まさに「モダン、エイジ」で,世代を代表するロックンロール・ヒーローだった。
「イズ・ディス・イット」の裏ジャケ。
メンバーの格好を見ると,まだまだ学生くささが抜けない雰囲気が漂う。向こう側で一人ポーズを取っているのがボーカルのジュリアン・カサブランカス!
ストロークスは,翌年に2ndアルバムを出して,こちらも大ヒット。
その三年後,2005年の暮れにリリースされたのが3rdアルバム「ファースト・インプレッション・オブ・アース」だ。
無駄な音を排して極限まで削ぎ落とし,シンプルでソリッドな印象の前二作と比べ,よりスケールが大きくなった感のある3枚目。
このアルバムがリリースされたタイミングで,メンバーがインタビューに答えている。2006年2月の「ロッキン・オン」だ。
ドラムのファブとベースのニコライ。
当時,レトロTシャツにテーラードジャケットを合わせるというコーディネートが流行っていたのを思い出した。
ただ,この二人はこの当時からバンドきってのお洒落さんだったので,今見てもそこまで違和感がない。
右のニコライなんか,現在のファッション誌のストリート・スナップに登場してもいいのではないかと思わせるくらいだ。
こちらがボーカルのジュリアン。
スーツも細身全盛のこの時代にしてはラペル幅太めの珍しいジャケット,から覗くTシャツのピアノプリントがなにげに可愛いですね。
このストロークス,デビュー作から20周年だった昨年,6枚目のオリジナルアルバムをリリースした。20年で6枚だ。10年に3枚ペース。非常に寡作だが,そのかわりどのアルバムも聴きごたえ満載の傑作だ。
新作を心待ちにする,数少ないバンドの一つ。