音楽と本とその記録
今週のお題「読書の秋」
子どもの頃からよく読書をする方だったので,今週のお題は,どこから切り込んでいけばよいか少し迷った。
ただ,当ブログは「音楽と服」なので,そちらに関連した本を紹介していこうと思う。
まずはブラーのベーシスト,アレックス・ジェームスの著書。
バントメンバーでもあり,親友でもあるグレアムとの友情や,バンドの成長と停滞が率直に綴られている。
興味深かったのは,バンドの成長期のエピソードや,グレアムが脱けてからの行き詰まりがユーモアも交えながら語られているところ。
この本が出版された2000年代前半は,まだブラーは三人編成の時代だった。
きっと書きながら様々な葛藤があったと思うが,この人ならではの天性の明るさが,その重苦しさをいくらか和らげてくれる。
この本を読んでいたからこそ,その後のブラー再結成(別に解散はしてないが,グレアムが復帰したということで)のニュースは本当に嬉しかったし,グラストンベリー出演というこれ以上ない復活舞台への感動も大きかった。
このブラー復活へのドラマはドキュメント映画にもなった。
ブラーの躍進とブリット・ポップの狂騒,そしてグレアム脱退に至るまでのバンドの歩みが四人へのインタビューを中心に語られるDisc1。
そして,グレアムが復帰してから四人で臨むハイド・パークのコンサートが収録されたDisc2。
ハイライトは勿論,観衆とともに大合唱になった「Tender」。
涙なしには見れません。
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読書に話を戻すと,30代を過ぎた頃から読書ノートをつけるようになった。
この本を読んでからと言うもの,読書だけでなく仕事のアイデアやら研修のメモやら,何でもノートに書いて残すようになった。
いま22冊目。
どんなに時間がなくても,毎日何かしらは記録を残すようにしている。
年間3~5冊のペースで,そろそろ始めて五年が経つ。
汚ない字で失礼します。
上の写真は村上春樹のエッセイ「村上さんのところ」の読書ノート。
読んだ本の中で心に残った文章をそのまま視写する。
視写した文章について,自分なりの考察を書く。
そんなことを繰り返しています。
インプットとアウトプットのために始めたのだけど,書いていると構想がまとまってくるという意外な効果もあり,まあ,ごった煮ノートというわけだ。
仕事机の周りにはまだ読めていない積ん読本が文字通り山積。
秋の夜長に,できれば読みたい。
子ども達,早く眠ってくれよ。