音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

ポロとスティーブ・マックイーン

ラルフローレンのシャツが好きだ。

もともと父が紳士服のバイヤーで,仕事に行く時には必ずポロのシャツに袖を通していたことにも影響を受けているのだろうが,私も若い金がない頃から,仕事用のシャツはラルフローレンを選ぶことが多かった。


正直値は張る。

昔は一枚15000円くらいだったと思うが,最近店舗に行ってみると18000円になっていた。ユニクロのシャツが5,6枚買える。


当然,いっぺんに何枚も買えないので,ボーナスが出た時だけ,自分へのご褒美として一枚買い足すようにしている。

大抵は,スリムフィットの,白。


ラルフローレンは着丈が難しくて,試着は何回もしないといけない。

それでもシルエット・品質は間違いないので,高い買い物でもそれなりには満足できる。


ただ,ラルフローレンのシャツは標準サイズの変更が結構頻繁にあり,最近は満足いくシルエットのシャツに出会えていないのも現実だ。

今シーズンはどうだろう。ボーナスが出たらまた店舗に行ってみようと思う。


先日,登録しているポロのサイトからメールが来た。

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秋冬のラインナップ紹介だったが,なかなかいい感じ。

秋らしい渋みのあるラペル幅太めのジャケットに,ストライプシャツ。

特にスラックスが格好いいですね。

普遍的なトラッド・スタイルと言えそうです。


ラフな格好も紹介されていた。

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こちらは夏ですね笑。

でも,30代を過ぎたら,休日もこんなふうにカチッとお洒落できたら格好いいなと思います。


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ラルフローレンのラインナップを眺めていたら,必ず思い出すのが,スティーブ・マックイーンの「華麗なる賭け」。

実業家として十分な富を持つクラウン(マックイーン)は趣味で泥棒もやっている。

ある時,彼は見ず知らずの男たちを運び屋,実行犯として雇い,大規模な銀行強盗事件を起こした。

事件解決のため警察に雇われた保健調査員のビッキー(フェイ・ダナウェイ)は,クラウンを怪しいと睨み,自ら接近していく。


ストーリーも勿論面白いし引き込まれる映画なのだけど,作中でマックイーンが着るスーツ,私服がため息が出るほど格好いい。

スーツは体に合ったジャストサイズ,シャツは白か薄いブルー。ネクタイもほとんど無地。


マックイーンのスーツ姿を見ていると,スーツって色柄よりも本当にシルエットがモノを言うのだと考えさせられる。


実は小柄だったマックイーン。

着ていた服はおそらく,着丈にこだわってほとんどオーダーだったのではと言われている。


スーツ姿も格好いいが,私服姿もいけている。


ラルフローレンからマックイーンを連想してしまうのは,作中で彼がポロに興じているから。

颯爽と馬を操る彼の様子を遠巻きに,サングラス越しに眺めるビッキー。

二人が初めて出会った場面だ。


マックイーンはラフな半袖Tシャツ,短パン,肩から無造作にパーカーを羽織っている。

男から見てもぞくっとするような色気を感じる。

悪い奴なんだけど,文句なしに格好いいから男としては憧れてしまいますよね。


当時のマックイーンは,今の私と同い年のはず。

あんな貫禄と佇まいはとてもじゃないけど出せない。

皺ですらかっちょいい。。


ちなみにこの映画は,紳士服のバイヤーさんからは人気の作品みたいです。

私も久しぶりにまたDVDを観てみようと思う。 


顔は変えずに,中身から変えられるように頑張ります。