「東京」に戻ってきた私の話
以前の記事でも少し触れたが,私ははてなブログ出戻り組だ。
過去記事でも紹介した,以前のハンドルネームでやっていた頃にお世話になっていたブロガーさんのところを久々に訪れたら,こんなことを書かれていた。
ふと思ったのが、ブログは東京という場所に似ている気がします。最初はみんな、期待や希望を持って集まるのに、それが叶わないと知って、いつしか去っていなくなっているみたいな。
なるほどなあと思った。
私は地方の片田舎で生まれ,今でも地方都市で仕事をしながら暮らしているので,東京で働いた経験はない。
おそらくこれからも東京で働くことはないだろう。
だからだろうか。地方出身者として,たまに東京出張に行くと軽いコンプレックスを感じる。
ブログを通じて多くの人に自分が考えたことを発信したいという思いに至ったのは,そういう心の動きも影響しているのかもしれない。
私は,このブロガーさんが例えた「東京」に集まって去って行った人に,自分を重ねていた。
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昨年の冬が終わる頃,ふとした思い付きでブログを始めた。
将来の自分のキャリアに生かすため,仕事に紐づけした内容で毎日投稿を試みた。
もともと書くことは嫌いではなかったため,記事の内容を考えることはさほど苦ではなかったが,毎日となるとさすがに厳しい。
記事の方も,自分が思っていたほど多くの人に読んでもらうことは叶わなかった。
次第に疲弊して,追い込まれていった。
記事を書くことが楽しくなくなった時,ブログ閉鎖を決めた。
今でもこの時の決断は間違えていなかったと思っている。
あのままだらだらと続けていても,実りは少なかっただろう。
ただ意外だったのは,ブログを辞めると宣言した時に惜しんでくれる人たちがいたことだ。
先に紹介したブロガーさんもそう。
大したブログではなかったのに,わざわざご自身の過去記事をリライトまでして,別れを惜しんでくださった。
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ブログ閉鎖から数か月して,また書きたいという気持ちが高まった時に,最初に思い浮かんだのが,そうしたブロガーさんたちとの交流だった。
だから今度は,自分が心底楽しめるテーマでブログを書いていこうと決めた。
それがこの「音楽と服」だ。
そうして,私はまたこの「東京」に戻ってきた。
期待や希望をもってやって来て,それが叶わないことを知って,一度は去ったこの場所に。
理由は簡単だ。
書きたかったから。
そして,この「東京」には,人と人の温かいつながりが確かに存在することを知っていたからだ。
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今も昔も,「東京」という場所がどんな場所なのか,正直よく分からないが,「東京」と聞くと私は真っ先にこの曲を思い出す。
何の捻りもないが,くるりの「東京」だ。
東京の街に出てきました
相変わらずわけのわからないこと言ってます
恥ずかしいことないように見えますか
駅でたまに 昔の君が懐かしくなります
この曲を聴いていたのは高校生の頃。
まだ社会の荒波に呑まれる前だ。
社会に出てみて思うことは,仕事をするにしても,家庭生活を送るにしても,一人暮らしをするにしても,良きにつけ悪しきにつけ人とのつながりというものは容易には断ち切ることができないということだ。
雑踏の中を歩けば,親しく話しかけてくれる人もいれば,罵声を浴びせられることある。
たまに石が飛んでくることもある。
(勿論例えとして)
そんな中でも,私が確かに前を見て歩いて行けるのは,心根をもって確かに接してくれた人たちとの関わりの記憶があるからだ。
この記憶がある限りは,私は書き続けられる。
綺麗事ではなく,心の底からそう思う。
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そのような雑感をもって,年始の挨拶とさせていただきます。
自分が考えたこと,ふと思いついたことをつらつらと書き連ねるだけのブログですが,読者の皆様との関わりが私の執筆活動を支えています。
少しでも皆様に読んでよかったと感じていただけるよう,努力を続けたいと思います。
2022年もよろしくお願い致します。
追伸:
AKIさん,勝手な引用申し訳ありませんでした。
今ブログを続けていられるのも,AKIさんのお心遣いのおかげです。
感謝しています。
また,読みに行かせてください。