音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

スウィートソウル epの衝撃

新年度も早いもので,もうすぐ一か月。

いや,早くないか。

職場が変わったので,一日一日が過ぎるのが遅い。

 

でも,まずまずの日々だ。

悪くない。

 

こじんまりとした職場だけど,皆支え合っている。

 

赴任してすぐの頃,片付けをしながらキリンジを聴いていた私に,隣のデスクの子が反応した。

 

「誰の曲ですか?」

 

と尋ねらたので,

 

キリンジ。」

 

と答えたら,彼女は

 

キリンジおすすめ10選で,一ついい曲があったんですよね。」

 

と記憶を探り始めたが,5秒くらいして諦め,

 

「思い出したら教えますねー。」

 

と言い残して去って行った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

社交辞令じゃない証拠に,3日後くらいに彼女は

 

「思い出しましたよ。」

 

と私に話しかけてきた。

 

「スウィートソウル 」

 

というのが,教えてくれた曲だ。

 

聞いたことのない曲名だったけど,礼を言って

「聴いてみるわ。」

と伝えた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

社交辞令ではない証拠に,私もAmazonで「スウィートソウル 」を検索してみた。

 

この曲は「スウィートソウル ep」に収録されているのみで,アルバム収録曲ではないようだ。

 

中古品しか取り扱いがないので,仕方がないので中古の「良」を選んでポチッとする。

 

待つこと1週間。

1週間待って,ようやく届いた。

 

ちなみに,同じタイミングで注文した新品の「11」(バンド編成 KIRINJI最初のアルバム)は翌日に届いた。

 

先に「11」を聴き込んでおきながら,「スウィートソウル ep」のレビューを書いているということはつまり,そういうことです。

 

それだけの衝撃があったということです。

 

「11」がよくなかったわけではありません。決して。

 

改めて,ようやく届いた「スウィートソウル ep」。

 

「KIRINJI」表記だから,バンド時代の作品と思ったら,デュオ時代の作品なのですね。

 

2003年の作品。

堀込兄弟の弟,泰行さんの作詞作曲。

 

一聴して名曲の予感。

はじめの印象は,メロディラインがビートルズっぽいなあと。

それに,このEPは全6曲収録(インスト含めて12曲)だけど,どの曲も非常にクオリティが高い。

 

タイトルナンバーの「スイートソウル」は堀込泰行が歌っている。

 

この曲,サビの後に

「アーァーアー」

と歌い上げる部分があるのだけど,歌い方とかキーがジョン・レノンぽい。

 

きっと好きなんだろうな。

兄の高樹さんの変態ポップも好きだけど,泰行さんの直球抒情詩,ガツンときた。

 

じっくり聴かせるナンバーだが,こういう曲は何度か繰り返して聴いていると,あるポイントでブレイクスルーを迎える。


www.youtube.com

うん,久しぶりにやられましたね。

哀愁の漂わせ方がさりげなくて,でも親密な感じがして,好きです。

 

そして,2曲目「ブラインドタッチの織姫」は高樹兄の真髄,甘いポップソング。


4曲目の「ザ・チャンス」も懐かしい雰囲気がするナンバー。

夏のイメージで売ってた頃の山下達郎ぽいなあ。


デュオ時代のキリンジも掘り下げていってみよう。

まだまだキリンジ沼から抜け出せそうにありません。