素敵な予感しかしない
中三のとき以来20数年ぶりに一日の中で1時間以上ラジオを聴くという生活を送っている。
代車ではあるが車通勤に切り替えたためで,毎日行きと帰りにカーラジオをかけっ放しにして運転している。
あの印象的なイントロですぐ分かるわけですよ。
なんでかな?と思ってたら,局として今から22年前である1995年のヒット曲を推していこうという粋な企画で,その時期に思春期~青春を過ごした私は車内一人興奮していたのだが,その日(7月6日)はたまたま「涙がキラリ☆」の発売日だったということなのだ。
なるほど,だからリクエストも多いわけね,と納得したが,よく聴いているとこの曲は夏の曲なのですね。
全然意識していなかったけど,久しぶりに聴くといろいろと発見がある。
他にも,「あなただけを~Summer Hurt Break」(サザン)やら,「Roll With It」(オアシス)やら洋邦問わずに95年のヒットチューンが次々に流れてきた。
この曲名を聞いただけで,思わず歌い出したくなる方も多いのではないだろうか。
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先日も帰路につく車の中で,カーラジオから耳に覚えのある声が聴こえてきた。
少し鼻にかかった声。
キリンジだ。
1コーラスほど聴いて,ほぼ確信した。
キリンジは今年はじめくらいから聴き始めたばかりでリスナー歴は短いが,デュオ時代,バンド時代,そしてソロと数枚のアルバムを購入している。
しかし聴いたことのない音源もまだたくさんある。
いまラジオから流れている曲は新曲だろうか?
それとも,過去の楽曲だろうか?
曲の雰囲気から,堀込高樹のソロプロジェクトである2021年以降の楽曲ではないかと想像できた。
山師達郎のように味のある声で歌い上げる,歌謡曲っぽいけど少しお洒落にアレンジしているような曲。
つくづくキリンジって,絶妙だなーと思う。
多分バカ売れすることはないのだろうけど(失礼),声の質とか,アレンジとか,MVのセンスとか,
「あーそうそう本当そういう感じが欲しかったんだよ,わかってるなあ。」
みたいな,なんというか主張の仕方なんかがちょうどいいのだ。
言葉では伝わりづらいのだけど,ものすごく顔がかっこいいわけではないし(失礼)
歌がものすごく上手なわけでもないし(失礼)
それでも曲のトータルの雰囲気の伝え方にものすごく秀でているのが,キリンジ(堀込高樹)なのだと思う。
雨にまだ降られつつも,
「素敵な予感しかしない」
と歌い上げる後半部は特に印象的。
名曲認定。
また1曲追加です。
それにしても,「デジタルシングル限定リリース」ってなんだ?
ダウンロードして音源を手に入れるしかないってことだろうか。
うーん。
やっぱりCDが欲しいと思ってしまう私でした。