新車とクルマについてのアルバム
ようやく納車となった。
昨年10月に契約して待つこと1年と1か月。
当初予定されていた納期から遅れること9か月。
レンタカーを借りてから5か月。
ようやく納車となった。
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平成30年から今年の6月まで,足かけ4年間電車通勤をしてみて,痛感したのは私には無理だということだった。
電車通勤は初めてではないし,自分では割と辛抱強い性質だと思っていたので,慣れると対応できるだろうと高をくくっていた。
しかし,以前電車通勤をしていたのは新卒からの2年間で,仕事内容はバイトのようなものだったので,残業も持ち帰り仕事もなかった。
現在は残業が前提の仕事で,持ち帰り仕事も当たり前,責任も立場も以前とは比べ物にならないし,何より家族がいる。
この4年間は息子たちの送り迎えを妻に任せきりだったので後ろめたさも感じつつ,早く出ても接続の関係で帰宅に予想外に時間がかかったり,マナー違反の乗客に嫌な目に遭わされたりすることも少なくなかった。
本を読んだり好きな音楽を聴いたりする時間はあるけど,もうしばらくはいいかなあという感じです。
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ということで,久々のマイカーです。
「クルマ」に関連したジャケや曲というのはわりとあって,クルマが好きなアーティストも少なくないだろう。
そんな中で,私が一番に連想するのが,グレイプバインの「ランチェロ'58」だ。
この曲は2007年の8枚目,「フローム・ア・スモールタウン」に収録。
抜けるような青空を想像させる爽やかなナンバーだが,うねる強靭なグルーヴは,宿命的な何かを感じさせるサウンドだ。
この曲のモチーフになっている,フォードのランチェロはツアーTのデザインにも採用されており,随分着古してはいるが,今でも大切に保存している。
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続いては,オアシスの三作目「ビィ・ヒア・ナウ」のジャケット。
見ての通り,邸宅のプールにロールスロイスが浮いている。
サングラスをかけたリアムの前には,ベスパが置いてあり,古き良き英国の権威の象徴(ロールスロイス)と労働階級の象徴(ベスパ)に対するアティチュードを分かりやすく表現したジャケットだ。
ノエル自身が「失敗作」と言うし,評論家の間でも乏しい評価の同作だが,オアシス・フリークの中では結構人気のある作品ではないだろうか。
かくいう私も,学生時代にこのアルバムは何度も聴き込んだ。
没入できる確固たる世界観が,この作品には存在する。
2作目「モーニング・グローリー」よりもさらにコンセプチュアルで重厚ではあるが,オアシス史上最もクールなサイケデリック・サウンドが鳴っている。
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最後は,ベックの「ハイパースペース」(2019)。
カメラに向けて構える,白のセットアップに赤シャツを纏うベックの後ろには,トヨタ・セリカ・リフトバックの3代目。
この真っ赤な夕暮れと,真っ赤なセリカ,そして赤を挿し色にしたベックらしいハイセンスなジャケット。
レトロで,独特な雰囲気を醸し出している。
前作「カラーズ」がかなりポップに振り切った作品だったので,こちらはかなり内省的かつ実験的なサウンドが鳴っている。
良くも悪くも音楽的なトレンドは意識せずに,自身が鳴らしたいサウンドをストイックに突き詰めていくのがベックのスタイル。
2020年代に入ってからはまだ新作の一報を聞いていない。
そろそろではないかな,と思っているが期待したい。
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何はともあれ,いろいろあったけど新車はいいものです。
いろいろ新しい機能(自動運転とか自動ブレーキとか)も付いていて,設定次第でそちちらに切り替えられるそうだけど,基本的にはこれまで通り自分で操作したい。
何というか,便利になることはイコール人が自分でできることを放棄することにもつながって,結局は本来できることができなくなってしまう気がして。
困っている人をサポートする機能としては必要なものだと思うのだけど。
とは言え,Bluetoothは便利ですね笑。
ずっとCD,ラジオできたので,音楽に関しては沢山聴けた方が嬉しいですね。
最後に一曲,懐かしいグレイプバインの「ランチェロ’58」。
ライブの一曲目の定番曲でした。