もしもロック・フェスを主催するなら
前回の記事を書いたとき,いつもブログを通して交流させてもらっている服地パイセンさんから,
「もしもsisoaロックフェスを主催するなら,どんなラインナップにしますか?」
という面白いお題をいただいていた。
それで,ここ数日自分が主催するロックフェスのラインナップや会場などについて,あれこれ思いを巡らしていた。
こういう空想をするのは実に楽しい。
しかし,実際にやってみて思うのは,フェスのラインナップを決めるというのは実に難しいということだ。
というのも,好きなアーティストばかり呼んでいると,ヘッドライナー級ばかりを並べることになり,非常にバランスが悪くなってしまうのだ。
洋邦,若手ベテランをバランスよく配置し,更にジャンルにも配慮していく必要がある。
そのようなあれこれを考えながら,決定したのが以下のラインナップだ。
詳細についてはこの後詳しく解説していこうと思う。
ところで,会場には全国的にも有名になりつつある福岡の観光地,糸島に程近い今津運動公園を選んだ。
ここは私の家の近くにあり,よく子どもたちを連れて遊びに行く場所なのだが,非常に広大な敷地面積を誇る公園だ。
それもそのはず,この場所は公園として利用される前はゴミの埋め立て場だった。
臭気や有害物質を取り除く埋立方法である「福岡方式」で埋め立てられ,跡地が運動公園となったのだ。
もとがゴミの埋め立て地であったとは思えないほど,緑に溢れていて清潔な公園だ。
この公園には広い野球場や芝生広場があるので,そちらをライブ会場にして,さらに野球コートを四面取れる広大な多目的広場をキャンプサイトに見立てる。
駐車場にもかなりの台数を収容可能だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メインステージ:BaseballFieldラインナップ
メインステージとなる野球場は,フィールドに加えスタンドにも収容可能なので,大規模な人出にも対応ができるはずだ。
このメイン,ベースボールフィールドのヘッドライナーに選んだのが,アークティック・モンキーズ。
デビュー時から破格のロック・バンドだった彼らは,2007年のサマソニでは10代にして初のヘッドライナーを務めた。
その後,全米・全英一位に輝くなど,ロックバンドとして頂点を極めた彼らは,その音楽性をさらに広げた新作でもその充実ぶりを存分に見せつけてくれた。
トリ前には,The1975をチョイス。
私が,いまヘビロテにしているのが彼らの最新作「外国語での言葉遊び」だ。
今年最後になって,おそらく今年最多再生回数を更新するアルバムになりそうだ。
彼らのもうエバーグリーンな王道UKサウンドは,是非野外の満天の星空の下聴いてみたい。
そして,世界的なフェスではヘッドライナーでの出演も当たり前で,この日本での知名度も抜群なリアム・ギャラガーは,トリの二つ前。
新作ではジャンルにとらわれない幅広い音楽性を開拓し,新境地を見せたリアム。
今年はネバワースの単独公演を大成功させるなど,復活を遂げたリアムの勇姿を是非見てみたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダンスステージ:AthleticFieldラインナップ
ダンスステージは,アスレチック・フィールドと命名。
ここには子供用アスレチック広場と,広大な芝生広場がある。
野外の広場でダンスミュージックを聴きたい!というのは積年の念願。
ここアスレチック・フィールドのヘッドライナーは,ベースメント・ジャックス。
私は若い頃参戦したフジロックの最後,クロージング・アクトとして出てきた彼らのステージが強く印象に残っている。
即効性のあるキラー・チューンの数々。
初めて聴く曲ばかりなのに,体を動かさずにはいられなかった。
当ブログではまだ触れたことがなかったが,実は最も愛聴するダンス・アクトの一つ。
そして,トリ前がザ・チェインスモーカーズ。
チェンスモが今年春にリリースした新作は,ほどよく枯れた侘び寂びのダンス・チューン連発で,個人的には前期のベストアルバム。
トリ二つ前には,大ベテランのプライマル・スクリームをブッキング!
プライマル・スクリームは大好きなバンドだ。
ロック,ソウル,ダンス。
カメレオンのように様々な音楽性を変化させながら,エキサイティングな作品をつくり続けるレジェンドだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
屋内ステージ:GymStageラインナップ
唯一の屋内ステージ,ジムステージのヘッドライナーは,ゴリラズ。
ブラーのフロントマン,デーモンが中心となって結成された覆面バンドだ。
ヒップホップを基盤にしながら,デーモンの本職であるロックのテイストも絶妙にブレンドし,ハイセンスな楽曲とプロモーションを展開し続ける。
トリ前には,ニュー・オーダー。
80年代から活動している大ベテラン。
英国らしく,曇り空を連想する知的なダンス・サウンドは,後進に与えた影響も計り知れない。
そして,トリ二つ前に満を持してのスピッツ!
スピッツ愛については当ブログで何度も語ってきた。
実はまだスピッツのライブは観たことがない。
一度は観ておきたいバンドの一つだ。
それにしても,スピッツクラスがこの位置,この時間帯なのだから,贅沢極まりないフェスだ。
もし本当に実現したら,裏のリアムにすべきか,プライマルにすべきか,真剣に悩むだろう。
でも,まだ観たことないのはスピッツなので,スピッツを選ぶだろうな。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで,空想ロックフェスを主催してみました。
想像以上に楽しめました。
でも,こんなラインナップが実現するとしたら,どれも観たくて困ってしまうだろう。
やはり,フェスは行ってナンボ。
来年こそは,フェスとは言わないけど,久しぶりにライブくらいは行きたいものです。
最後まで妄想にお付き合いいただき,ありがとうございました。