音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

電気が走る職場

「電気が走る。」

 

これは比喩ではない。

 

言葉通りの意味である。

 

私の職場の話だ。

 



春から,

「うちの職場は静電気がヤバい」

と噂には聞いていた。

 

春から夏にかけては,湿気のおかげかさほどではなかったが,寒さが厳しくなるにつれ,その「ヤバさ」の全貌が露わになってきた。

 

まず朝。

 

タイムカードを処理するPCに触れた途端,パチっとなる。

 

自分のデスクに座り,引き出しに手をかけた途端パチっとなる。

 

コピー機の上蓋に手をかけた途端バチっとなる。

 

水道の蛇口をひねろうとした途端にバチっとなる。

 

同僚に書類を渡そうと,手を触れた途端パチっとなる。

 

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ともかく,金属系のもの(たまに人)に触れるだけで,高い頻度で静電気が走るのだ。

 

指先に少し弾けた感覚だけの時もあれば,骨まで響く感電レベルの時もある。

 

最近では,毎日

「パチッ」

「痛っ!」

と誰かが声を上げるのが日常茶飯事になってしまっている。

 

見ていると,程度の差こそあれ皆一様に被害には遭っているようだ。

 

何でも,フロアの床部分の素材がこの静電気の原因らしい。

 

事実,板張りになっている隣のスペースでは静電気は起こらず,オフィススペースだけが静電気の巣になっているのだ。

 

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だから最近では私も,不用意に何かに触れることは避け,その前に必ず絶縁体(木の机など)を触った後,まずはグーで軽く触れてからボタンを押したり物をつかんだりするようにしている。

 

ここまで念を入れても,グーにしている手にバチっとくることもある。

 

オフィスのあちこちに貼ってある,「静電気除去シート」に手を触れてからコピー機などに触れても,たまにパチっとくるのだ。

 

それならばと,コンビニで「グリップ」を購入してみた。

「グリップ」とは,軍手の指部分がゴムで覆われている,作業用手袋だ。

さすがにゴムで覆われた物を付けていれば,電気を通すことはなかろう。

 

グリップをつけて作業着姿で仕事をする私を見て,数人の同僚が笑いながら,

コピー機の修理業者かと思った。」

と声をかけて行った。

 

こちとらふざけてるわけではない。

感電しないための必死の抗戦なのだ。

 

手袋をしているので多少手先の器用さには欠けるが,これで静電気を防げるなら安いものだ。

 

ところが,コピーを取っている最中に何となく横にあった鉄製のデスクの縁に触れると,残念なことにバチっときてしまった。

 

ここの静電気は絶縁体すら通すらしい。

 

実際,どういう原理で電気がゴムを通り抜けてくるだろうか。

昔,ゴムは電気通さないと習った覚えがあるのだが,あれは何だったのだろう。

 

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こんなオフィスで働くストレスは思ったより大きい。 

 

いっそのこと床板を全部張り替えて欲しいと上にお願いしているのだが,莫大な費用がかかるため厳しいとのこと。

 

莫大な費用をかけてくれても全然いいので,早急に何とかしてほしいものなのだけど。

 

しかも,昨年度から在籍している同僚が言うには,ピークはまだ先で,二月くらいに最盛期を迎えるそうだ。

 

今より感電しやすいって,最早恐ろしさを通り越して,絶望しかないんですけど。

 

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そういえば,以前乗っていた車の乗り降りをするとき(特に降りる時)に,よくバチっとやられていた。

 

で,それは先輩からのアドバイスでドアを内側から開けて降りる際に,ドア縁を持ったまま降りたらいいということで試してみたら,静電気にやられることもなくなり,問題は解決した。

 

多分,絶縁体(ドア縁のプラスチック部分)に触れながら乗り降りをすることで,静電気を防ぐことができたのだろう。

 

それと同じ原理で,絶縁体に常に触れた状態であるならば,今の職場でも静電気を防ぐことができるのかもしれない。

 

先述の「グリップ」着用時にバチっとやられた時には,確かにグリップのゴム部分と指先の部分にわずかな隙間ができていた。

 

そうなると,木の棒かなんかを常に持ち歩くか…。

 

いや,でも両手に木の棒を持った人がウロウロしている職場なんて,怖いか。

それに木の棒を持ったまま細かな作業はできない。

 

うーむ。

 

何か,よい解決方法を知っている方はアドバイスをいただけたら有難いです。

 


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