音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

2022-01-01から1年間の記事一覧

年忘れジャズ・ナンバー3選

令和4年最後の日になった。 年末の買い出しでイオンに行ったついでにCD屋を覗いて,一枚買ってきた。 チック・コリアの,「リターン・トゥ・フォーエヴァー」だ。 リターン・トゥ・フォーエヴァー ECM Records Amazon 70年代に流行した,ジャズにエレキ・サ…

「読書ノート」で振り返る,2022年に読んだ本の回想

以前,当ブログでも紹介したが,私は毎日読書ノートをつけている。 読書に限らず,仕事上のアイデアをまとめたり,プレゼンの流れを書いたり,会議の議事録や講演の記録,聴いたCDの感想など仕事に関することだけでなく,日ごろから考えたことや思ったことを…

アーティストとスニーカー

昨日,無性にスタン・スミスが欲しくなって,買いに行ってきた。 私は39年間生きてきて,実はまだ一度もスタン・スミスを履いたことがなかった。 それどころか,ここ10年くらいスニーカーというものを買ってすらいなかった。 一番最後に買ったのは2010年頃,…

2022年iTunes私的再生回数ベスト5

今年もあと早いもので,残り一週間を切った。 このブログを書くようになってから一年とちょっと。また昔みたいに音楽をよく聴くようになった。 実は昨年まで5年近く,贔屓にしているアーティストの新作を別にすれば,聴いたことのないジャンルやニューカマー…

私がビートルズの「Revolver」スペシャル・エディションを勧める二つの理由

「ブルータス」が特別号として出していた村上春樹特集を読んでいたら,面白いインタビューが載っていた。 好きなビートルズのアルバムに関するやり取りである。 ーアルバムは何がお好きですか? 村上 個人的にはやっぱり,「Rubber Soul」ですね。この間,Ne…

もしもロック・フェスを主催するなら

前回の記事を書いたとき,いつもブログを通して交流させてもらっている服地パイセンさんから, 「もしもsisoaロックフェスを主催するなら,どんなラインナップにしますか?」 という面白いお題をいただいていた。 それで,ここ数日自分が主催するロックフェ…

「音楽と服」が勝手に選ぶ2022年アーティスト・ベストドレッサー

年の瀬も押し迫ってきました。 今年はここ数年になくベテランや若手アーティストの新作に多く触れた一年になった。 その中から,勝手にベストドレッサーを選出してみた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1位 藤井風 若干ミーハーな気もしないでもな…

ロックの「思春期性」が凝縮されたTHE 1975「外国語での言葉遊び」

師走の週末,博多駅は人で溢れ返っていた。 今年の3月までは3年間毎日のように通った駅構内に,足を踏み入れた。 まだ一年経っていないが,ここを通っていた日々が遠い過去のことのように思える。 sisoa.hatenablog.com 腕時計を確認すると,17時45分。 時間…

電気が走る職場

「電気が走る。」 これは比喩ではない。 言葉通りの意味である。 私の職場の話だ。 春から, 「うちの職場は静電気がヤバい」 と噂には聞いていた。 春から夏にかけては,湿気のおかげかさほどではなかったが,寒さが厳しくなるにつれ,その「ヤバさ」の全貌…

「ロッキング・オン」年間ベスト新旧比較から紐解くシーンの変遷

毎年年末になると,「ロッキング・オン」が年間アルバムベストを発表する。 セールスや配信だけでなく,シーン全体に及ぼした影響なども加味し,編集部で厳選したトップ50である。 私は20代前半から「ロッキング・オン」を購読し始めて以来,この号を毎年楽…

200回目の御礼

おかげ様で,この記事が200記事目になります。 前回,100記事記念に,これまでの記事で登場回数が多かったアーティストをランキングで紹介するという試みを行いました。 sisoa.hatenablog.com ということで,今回も101記事〜199記事までで,登場したアーティ…

2022年リリースの名盤でTシャツ作ったらこんな感じ

昔の「ロッキング・オン」のディスクレビューを読んでいたら,U2の「ポップ」が紹介されていた。 これは97年に出たU2の作品で,勿論所有してているのだけど,実はアルバムを買うより先に,このジャケデザインのTシャツを手に入れていた。 昔着ていたU2「POP…

「縛り」の中でより「自由」に~ジャック・ホワイトの考え方~

私の仕事机の横には、バーのカウンターなどに使われてそうなちょっと高めのスツールが置いてある。 そのスツールの高さが、丁度机の高さと同じくらいなのをいいことに、買ってきたCDを積んでいる。 愛用のチボリのオーディオがすぐ横の棚の上に置いてあるの…

ナット・キング・コールの「国境の南」

ここに,ナット・キング・コールのベスト盤がある。 ナット・キング・コールは1940〜50年代にかけて活躍した,ポップス歌手だ。 「L-O-V-E」や「MONA LISA」などは日本でもよくテレビCMなどでオンエアされていて,耳にしている方も多いのでないだろうか。 私…

Aoi〜アウェーで戦うために〜

サッカーの日本代表がスペイン代表相手に大番狂せを演じて,勝利から28時間が過ぎてもテレビはずっと堂安と田中のゴール映像を流し続けている。 コスタリカ戦の敗戦から一変して現金なものだ。 まあ私も息子たちと早朝から観戦してたので人のことは言えない…

レッド・ツェッペリン,その音楽性とファッション

まだガラケーを使っていた頃,たぶん2008~10年頃だと思う。 当時は「着うた」というのが流行っていて,携帯電話の着信音をお気に入りのアーティストの曲にする者が多かった。 私は電話着信をオアシスの「ヒンドゥ・タイムズ」にしていた。 そして,目覚まし…

「スラムダンク」レギュラーメンバーの私服をチェック

今朝,普段からブログを通して交流させていただいている,服地パイセンさんが新しい記事をアップされていた。 www.fukujipaisen.com そこで,スラムダンクの桜木花道が履いていた二代目のバッシュ(初代はバッシュ店のオーナーから30円で買った復刻版プレミ…

濾紙で淹れたコーヒー

あなたは,濾紙でコーヒーを淹れたことがあるだろうか? いきなり何を言い出すのだこいつはという感じだけど,私はあるのだ。 「濾紙」というのは,理科の実験で濾過に使うやつだ。 なんでそんなものでコーヒーを?と思うだろうけど,「好奇心」としか答えよ…

あのころ,ドーナツと。

土曜日には,子どもたちをプールに送った後の「黄金の1時間」がある。 最近はケンタッキーに行ってチキンとコーヒーを注文して本を読むことが多いのだけど,昨日はプリンターのインクが切れていたので,隣のイオンに買い出しに行った。 ついでに行きつけのCD…

新車とクルマについてのアルバム

ようやく納車となった。 sisoa.hatenablog.com 昨年10月に契約して待つこと1年と1か月。 当初予定されていた納期から遅れること9か月。 レンタカーを借りてから5か月。 sisoa.hatenablog.com ようやく納車となった。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 平成30…

アーティストに「中年の危機」は存在するのか?〜アラフォー時の作品を基に検証〜

ここ最近,アークティック・モンキーズ関連の記事を書くことが多いのだけど,フロントマンのアレックスが今年36歳ということを聞いた時には,驚いた。 彼らは18かそこらでデビューしてすぐに世界的に騒がれたので,あれから倍の時間の人生を過ごしていること…

寒い波止場で聴いた「北極猿」

いつも通り3時に目が覚めた。 周囲の景色がいつもと違うことに気づき,ホテルのソファベッドに寝ていたことを思い出した。 10月のはじめ,家族で小旅行に来たのだった。 旅行と行っても,家から30分ほどの,毎年のように訪ねている海辺のホテルだ。 家族を起…

「踊れるロック」は熱くてクールだ~フランツ・フェルディナンドが切り拓いた道~

フランツ・フェルディナンドは,捉えどころのないバンドである。 代表曲「ドゥー・ユウ・ウォナ・トゥー」は日本でもCMタイアップされるなどお茶の間レベルでの認知度を誇る。 あれくらいUKのロック・バンドの曲がお茶の間レベルで浸透したのは,クイーンの…

スネイル・ランプのファッションと音楽

少し前に,海外アーティストの秋冬スナップを紹介する記事を書いたときに,普段から交流させてもらっている「むらよしむらよし」※1さんから, 「日本人アーティストでもお願いします!」 とリクエストをいただいていた。 sisoa.hatenablog.com なるほど,面…

リアム・ギャラガーの「物語」がかくも人々を惹きつける理由

1 リアム・ギャラガーについて(オアシス解散後の雑感) ここのところ,リアムのソロ作品を繰り返し聴いている。 理由は,先週ノエルのソロについての考察記事を書いたから。 sisoa.hatenablog.com リアムの作品についても,少し掘り下げてみたいと考えたか…

口笛吹いて歩こう

トイレに行く暇もないくらい雑務に追われ,退勤の打刻をしたのが18時前。 外に出るとすぐにマスクを外す。 こんなもん,息苦しくって,いつまでも付けていられない。 外の空気を肺一杯に吸い込む。 駐車場に停めていたレンタカーのスズキワゴンRに乗り込み,…

ノエル・ギャラガーの発言から読み解く,オアシス再結成の可能性

ノエル・ギャラガーと言えば,言わずと知れたオアシスのメイン・ソングライターで,数々の名曲を生み出してきた稀代のメロディ・メイカーである。 これまで当ブログでは,ハンドルネームの元ネタであるオアシスの音楽,ファッションや,そのフロントマン,リ…

ザ・リバティーンズに関する個人的な思い出

今月の「ロッキング・オン」のヘッドラインに,リバティーンズが出ていた。 何でも,「アップ・ザ・ブランケット」の20周年記念盤が出るということだ。 THE LIBERTINES(「rockin'on」2022.11 Headline) 「アップ・ザ・ブランケット」とは,イギリスのロッ…

ロック・アーティスト,秋冬スナップ2022

大学の頃,部活の仲間とたむろしていた学生会館のラウンジに,いつも置いてあった雑誌が週刊朝日だった。 週刊朝日にはドン小西さんが有名人のファッションチェックをする連載があり,それを読むのが楽しみだった。 大御所芸能人も,お笑い芸人でも歯に衣着…

横山健の言葉から現在の世界情勢に思いを馳せる

先日テレビを観ていたら,ロシア国立バレエ団の来日公演の様子が報道されていた。 何でも,軍事侵攻を続けるロシアの現状もあり,公演に対して反発する声と「政治と文化は分けて考えるべきだ」という主張に分かれたようだ。 www3.nhk.or.jp 私もどちらかとい…