音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

ロック・アーティスト,秋冬スナップ2022

大学の頃,部活の仲間とたむろしていた学生会館のラウンジに,いつも置いてあった雑誌が週刊朝日だった。

 

週刊朝日にはドン小西さんが有名人のファッションチェックをする連載があり,それを読むのが楽しみだった。

 

大御所芸能人も,お笑い芸人でも歯に衣着せぬコメントでの辛口批評,でも褒めるところはしっかり褒めるメリハリのよさがスカッと気持ちよかった。

 

この「音楽と服」を始めた時のイメージも,ドン小西さんのファッションチェックが最初にあった。

 

ここのところ当ブログは,音楽トレンドとファッション史を掘り下げたり,社会や世界情勢について言及したり,やや理屈っぽくなり過ぎている感がある。

 

それはそれで書いてる方には新しい発見や気付きがあって,それなりに面白いのだけど,もう少し肩の力を抜いて楽しめる回があってもいいだろう。

 

ということで,今回は「ロック・アーティスト,秋冬スナップ2022」です。

 

「2022」と銘打っているから,引用元は雑誌「ロッキング・オン」9〜11月号からとする。

 

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1  アークティック・モンキーズ

まずは,先日新作をリリースしたアークティック・モンキーズ

まだ手に入れてないけど,聴いたらレビューしたいです。

 

sisoa.hatenablog.com

 

アクモンのファッションについては,2010年代半ばまでは追っていたけど,2020年代に入ってから,さらに洗練されている印象だ。

アレックス(中左)は大きく胸をはだけさせたシャツ姿。

腕まくりして手首を出し,シンプルなネックレスをチラ見せして大人の色気を醸し出している。

 

マット(中右)ら他のメンバーも黒を基調とした落ち着いた装いで,大人の渋みすら感じさせる。

 

こちらは別の格好のアレックス。

胸元がざっくり開いたタイトなニット,インナーの白シャツが清潔感を感じさせる。

 

とても感じのよいチョイスだ。

年齢に合った無理のない装いで,とても好感がもてる。

 

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2  レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

続いては今年2作目をリリースし,好調なレッチリ

アンソニー(左端),チャド(中右),フリー(右端)の3人は柄物のセットアップ。

 

フリーの服は実は短パン。

ピンクに染めた髪と淡いブラウンの上下がよく合っている。

 

ジョン(中左)だけは白シャツをチョイス。

ジョンはライブでもフォトセッションでも,公の場には白シャツで現れることが多い。

 

シンプルな装いだが,他3人が柄柄柄ときて,ジョンで全体のバランスを中和させている気もしないでもない。

 

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3  マシュー・ベラミー(ミューズ)

3組目はミューズのフロントマン,マシュー。

フェンディ柄を模した柄物のスウェットに,薄ピンクのスラックスで軽やかな装い。

 

ミューズは,ライブで観たことがあるが,ファッションのどこかに必ず「近未来」的な要素を入れてくるイメージがある。

 

私が観たのはフジロックのグリーンステージで,ヘッドライナーとしての出演。

マシューは登場の瞬間,ドラゴンボールスカウターのように,赤く光り輝くサングラスをしていた。

 

ハイセンスながら,振りまくオーラはスケールの大きな音楽性と相まって,バンドやキャラクターイメージとフィットしている。

 

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4  サージ・ピッツォーノ(カサビアン

最後に,今年春からの再始動ツアー,続く新作のリリースで勢いに乗る新生カサビアンのフロントマン,サージ・ピッツォーノ。

ライブ時の写真だが,市松模様の「ツナギ」を着こなしている。

サージといえば,長髪に洒落たコートやジレ,タイトなジーンズにブーツといった印象だったが,ツナギとは!

 

すっきりと短髪になり,戦闘モードバリバリといった感じか。

 

よく見ると,マイクがドット柄。

こういうさりげなセンスも好きです。

 

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ということで,ドン小西さんのファッションチェックを思い出しながらやってみました。

 

あんな切れ味には程遠いですが,アーティストはそれぞれに個性があるから面白いですね。

 

気が向けば冬スナップもやります。

 

ではでは。