音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

00年代と90年代ファッション,どちらがお洒落?

ファッション90年代リバイバル化が叫ばれて久しい。 この間,職場の同僚と立ち飲み屋で一杯やっていたら,天神大名のあたりに最近また古着屋が増えているらしい。 私が学生の頃はちょうど古着ブームの真っ盛りで,大名にもスピンズをはじめとした古着屋が文…

転がり続けると決めた男たちの勝利宣言

なんじゃこりゃ? 買い求めてから二週間,ずっとカーステレオでかけっぱなしにしてるけど,今日自分の中で何かが弾けた。 ・・・・・・・・・・・・・ この「二週間」というのは,新しく聴くアルバムの自分なりの評価が定まってくるタイミングだと思っていて…

フリッパーズの名曲MVは,あのヒット曲の元ネタか

最近,フリッパーズ・ギターを聴いている。 フリッパーズ・ギターと言えば,小山田圭吾と小沢健二のユニットだ。 私はコーネリアスは聴いたことがないけれど,小山田が所属していたメタファイヴは大好きだし,小沢健二も個人的にかなり愛聴していたので,こ…

ファッションで見るスピッツの”とげ”と”まる”

まずは下の写真を見てもらおう。 言わずもがな,90年代から日本のロック・シーンを最前線で牽引する,スピッツである。 これは彼らがブレイクした直後の,90年代半ばの写真だと思われる。 前面に立つボーカルの草野マサムネはくたびれたワーキングジャケット…

1980年代のザ・クラッシュのファッション

「村上ラヂオ」を初めて聴いた 先日,早朝にニュースサイトを閲覧していたら,1月29日に放送された「村上ラヂオ」についての記事を見つけた。 その日の特集が「1980年代ヒット・パレード」で,マイケル・ジャクソンやらヴァン・ヘイレンなどのヒット曲を流し…

言い訳にかえて~スマホラマダンと高橋さんの死とチック・コリア~

はじめに,言い訳として 皆さん,お久しぶりです。 約三週間ぶりの更新になります。 ブログを始めてから,これだけ長い期間何も書かなかったのは初めてです。 何も書かないどころか,スマホ自体をほとんど見なかった三週間。 先々週の一日のスクリーンタイム…

ポール・マッカートニー・アンド・ウイングス〜古くて素敵なクラシック・ロック〜

令和5年に入ってから始めた「古くて素敵なクラシック・ロック」シリーズ。 sisoa.hatenablog.com sisoa.hatenablog.com 第3回は,ポール・マッカートニー。 言わずと知れたザ・ビートルズのメインソングライター,ポール。 ビートルズ好きな人とは必ずと言っ…

妻の誕生祝いに九響のニュー・イヤーコンサートに行ってきた話

九州交響楽団(九響)のニューイヤーコンサートに行ってきた。 クラシックには殆ど縁のない私が,なぜ九響のコンサートに行くことになったのかと言うと,話は1月2日まで遡る。 うちの妻は1月に入ってすぐ誕生日がくるので,昨年も妻の誕生日に向けて「歌うた…

古くて素敵なクラシック・ロック〜フェイセズ〜

ひょんな思い付きから始めた,「古くて素敵なクラシック・ロック」シリーズ。 sisoa.hatenablog.com 第二回は,フェイセズ(Faces)です。 よく,スモール・フェイセズ(Small Faces)と間違えられるフェイセズだけど,この2組のバンドは深く関係している。 …

古くて素敵なクラシック・ロック~イギー・ポップ~

村上春樹の「古くて素敵なクラシック・レコードたち」が売れているらしい。 以前,当ブログでも紹介したことがある。 sisoa.hatenablog.com この本,最近になってようやく読了した。 たまに思い出したように手に取り,少しずつ読み進めていた。 村上春樹の部…

元祖「UKのメランコリックで内省的なバンド」ザ・スミスが起こした革命

年末にThe1975についての記事を書いた。 sisoa.hatenablog.com 彼らは2013年にデビューしたバンドだが,デビューアルバムを出した後,2作目を出すまでのタイミングでロッキング・オンのインタビューを受けていたので,その記事を読んでいた。 すると,彼らが…

紅白2022出演アーティストのファッション・チェック

ここ数年,NHKの紅白歌合戦が面白い。 特にここ2,3年は新型コロナの感染拡大による無観客開催が続いたこともあり,NHKも本気で,「どうすれば番組を観てもらえるか?」という積年の課題と向き合っていく姿勢が見受けられた。 そして,その努力はある程度…

年忘れジャズ・ナンバー3選

令和4年最後の日になった。 年末の買い出しでイオンに行ったついでにCD屋を覗いて,一枚買ってきた。 チック・コリアの,「リターン・トゥ・フォーエヴァー」だ。 リターン・トゥ・フォーエヴァー ECM Records Amazon 70年代に流行した,ジャズにエレキ・サ…

「読書ノート」で振り返る,2022年に読んだ本の回想

以前,当ブログでも紹介したが,私は毎日読書ノートをつけている。 読書に限らず,仕事上のアイデアをまとめたり,プレゼンの流れを書いたり,会議の議事録や講演の記録,聴いたCDの感想など仕事に関することだけでなく,日ごろから考えたことや思ったことを…

アーティストとスニーカー

昨日,無性にスタン・スミスが欲しくなって,買いに行ってきた。 私は39年間生きてきて,実はまだ一度もスタン・スミスを履いたことがなかった。 それどころか,ここ10年くらいスニーカーというものを買ってすらいなかった。 一番最後に買ったのは2010年頃,…

2022年iTunes私的再生回数ベスト5

今年もあと早いもので,残り一週間を切った。 このブログを書くようになってから一年とちょっと。また昔みたいに音楽をよく聴くようになった。 実は昨年まで5年近く,贔屓にしているアーティストの新作を別にすれば,聴いたことのないジャンルやニューカマー…

私がビートルズの「Revolver」スペシャル・エディションを勧める二つの理由

「ブルータス」が特別号として出していた村上春樹特集を読んでいたら,面白いインタビューが載っていた。 好きなビートルズのアルバムに関するやり取りである。 ーアルバムは何がお好きですか? 村上 個人的にはやっぱり,「Rubber Soul」ですね。この間,Ne…

もしもロック・フェスを主催するなら

前回の記事を書いたとき,いつもブログを通して交流させてもらっている服地パイセンさんから, 「もしもsisoaロックフェスを主催するなら,どんなラインナップにしますか?」 という面白いお題をいただいていた。 それで,ここ数日自分が主催するロックフェ…

「音楽と服」が勝手に選ぶ2022年アーティスト・ベストドレッサー

年の瀬も押し迫ってきました。 今年はここ数年になくベテランや若手アーティストの新作に多く触れた一年になった。 その中から,勝手にベストドレッサーを選出してみた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1位 藤井風 若干ミーハーな気もしないでもな…

ロックの「思春期性」が凝縮されたTHE 1975「外国語での言葉遊び」

師走の週末,博多駅は人で溢れ返っていた。 今年の3月までは3年間毎日のように通った駅構内に,足を踏み入れた。 まだ一年経っていないが,ここを通っていた日々が遠い過去のことのように思える。 sisoa.hatenablog.com 腕時計を確認すると,17時45分。 時間…

電気が走る職場

「電気が走る。」 これは比喩ではない。 言葉通りの意味である。 私の職場の話だ。 春から, 「うちの職場は静電気がヤバい」 と噂には聞いていた。 春から夏にかけては,湿気のおかげかさほどではなかったが,寒さが厳しくなるにつれ,その「ヤバさ」の全貌…

「ロッキング・オン」年間ベスト新旧比較から紐解くシーンの変遷

毎年年末になると,「ロッキング・オン」が年間アルバムベストを発表する。 セールスや配信だけでなく,シーン全体に及ぼした影響なども加味し,編集部で厳選したトップ50である。 私は20代前半から「ロッキング・オン」を購読し始めて以来,この号を毎年楽…

200回目の御礼

おかげ様で,この記事が200記事目になります。 前回,100記事記念に,これまでの記事で登場回数が多かったアーティストをランキングで紹介するという試みを行いました。 sisoa.hatenablog.com ということで,今回も101記事〜199記事までで,登場したアーティ…

2022年リリースの名盤でTシャツ作ったらこんな感じ

昔の「ロッキング・オン」のディスクレビューを読んでいたら,U2の「ポップ」が紹介されていた。 これは97年に出たU2の作品で,勿論所有してているのだけど,実はアルバムを買うより先に,このジャケデザインのTシャツを手に入れていた。 昔着ていたU2「POP…

「縛り」の中でより「自由」に~ジャック・ホワイトの考え方~

私の仕事机の横には、バーのカウンターなどに使われてそうなちょっと高めのスツールが置いてある。 そのスツールの高さが、丁度机の高さと同じくらいなのをいいことに、買ってきたCDを積んでいる。 愛用のチボリのオーディオがすぐ横の棚の上に置いてあるの…

ナット・キング・コールの「国境の南」

ここに,ナット・キング・コールのベスト盤がある。 ナット・キング・コールは1940〜50年代にかけて活躍した,ポップス歌手だ。 「L-O-V-E」や「MONA LISA」などは日本でもよくテレビCMなどでオンエアされていて,耳にしている方も多いのでないだろうか。 私…

Aoi〜アウェーで戦うために〜

サッカーの日本代表がスペイン代表相手に大番狂せを演じて,勝利から28時間が過ぎてもテレビはずっと堂安と田中のゴール映像を流し続けている。 コスタリカ戦の敗戦から一変して現金なものだ。 まあ私も息子たちと早朝から観戦してたので人のことは言えない…

レッド・ツェッペリン,その音楽性とファッション

まだガラケーを使っていた頃,たぶん2008~10年頃だと思う。 当時は「着うた」というのが流行っていて,携帯電話の着信音をお気に入りのアーティストの曲にする者が多かった。 私は電話着信をオアシスの「ヒンドゥ・タイムズ」にしていた。 そして,目覚まし…

「スラムダンク」レギュラーメンバーの私服をチェック

今朝,普段からブログを通して交流させていただいている,服地パイセンさんが新しい記事をアップされていた。 www.fukujipaisen.com そこで,スラムダンクの桜木花道が履いていた二代目のバッシュ(初代はバッシュ店のオーナーから30円で買った復刻版プレミ…

濾紙で淹れたコーヒー

あなたは,濾紙でコーヒーを淹れたことがあるだろうか? いきなり何を言い出すのだこいつはという感じだけど,私はあるのだ。 「濾紙」というのは,理科の実験で濾過に使うやつだ。 なんでそんなものでコーヒーを?と思うだろうけど,「好奇心」としか答えよ…