あの頃のアーティストのファッションチェック(2010年)
あの頃のアーティストファッションチェック,今回は2010年です。
2010年の「ロッキング・オン」10月号より。
それでは早速行ってみましょう。
1.トム・ヨーク(アトムズ・フォー・ピース)
アトムズ・フォー・ピースとして来日を果たした,トム・ヨーク。
表紙にもなってますね。
アトムズ・フォー・ピースとは,トム・ヨーク(レディオヘッド),フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ),ナイジェル・ゴドリッチ(レディオヘッドのプロデューサー)から成るスーパーバンド。
このバンドは,トムが2007年にリリースしていたソロ作「ジ・イレイザー」の楽曲をライブで演奏するために結成された。
それでベースにレッチリのフリーが参加するという豪華なコラボに。
この日,トリ前にエントリーされていたアトムズ・フォー・ピース。
私もグリーンステージ後方に折り畳み椅子を設置し,登場を待っていた。
観衆はどんどん増えている。
後から確かめたら,ヘッドライナーではないのに,アトムズ・フォー・ピースの時の人出はこの年のフジロックで最高だったらしい。
グリーンステージに現れたトムの装いは,青いタンクトップに,トリコロールのヘッドバンド。
かなり斬新な格好だったが,相方のフリーが赤いタンクトップを着ていたのもあり,好対照で不思議とその場に馴染んでいた。
レディオヘッドの時にはもっと地味な格好をしている印象が強いトムの,わりにスポーティーな装いを見ることができた。
奇抜な格好かも知れないが,個人的には結構好きなセンス。自分がやれと言われたら絶対ムリですけどね。
ちなみに,トムのソロ作をライブ披露して,当初の目的を達成したアトムズだが,その後2013年には何とオリジナルアルバム「AMOK」をリリース。
勿論買ってみた。
「ジ・イレイザー」のジャケデザインを引き継いだ秀逸なデザインだなーと思って開いてみると。
その長いこと。
裏はまた違う絵柄。
何故かシェルやmobileの看板が見えます。
CDだとサブスクでは味わえない,こんな楽しみがありますよね。
2.ジェームズ・マーフィー(LCDサウンドシステム)
2000年代前半にヒット作を連発して,当時のダンス・ロックシーンに衝撃を与えたLCDサウンドシステムの中心人物,ジェームズ・マーフィー。
彼はいつもはジャケットに白シャツというのが定番の装いだが,この日はフェス仕様。
それでも白黒の基本を外さないのはさすが。
パッツパッツの白シャツにダボっとしたボトムスというAラインコーディネート。
一見地味に見えるが,シルエットは計算されているし,足元のスニーカーも品のいい抜け感を演出している。
実はお洒落さんなんでしょうね。
その音楽もダンサブルなんだけどパンキッシュで結構いけてる。
PV初めて観たけどハチャメチャだね笑!
3.イアン・ブラウン(ストーン・ローゼズ)
最後に当時ソロとして来日していた元ストーン・ローゼズのイアン・ブラウン。
この人のファッションは昔からブレてなくて,デビュー時からブカブカのTシャツ,ズボンで通している。
この当時2010年頃はタイトめファッションがトレンドだったが,やはりゆったり目のTシャツにボトムス。
そして時代はめぐって今再びゆる目がトレンドになっているので,イアンにしてみれば,ようやく時代がまた俺に追いついてきたという感じだろうか。
よくよく見ると,Tシャツに赤い星がプリントされていて,スニーカーにも赤いロゴ。
シンプルな装いだけど,さりげないアクセントが素敵です。
この2年後には,まさかのストーン・ローゼズ再結成で,ヘッドライナーとしてフジロックに戻ってきてくれたイアン・ブラウン。
ソロ作もわりといい作品がありますよ。
是非聴いてみてください。
それでは,よい日曜日を!