音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

ブリット・ポップは二周回ってダサくなくなった

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初めて買ったブラーのアルバムがこれ,「モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ」。

ジャケットにもなっている歌詞カードの裏表紙にこのアートワークがある。英国の中流階級アート学生を正しく絵に描いた一枚。

ジャケットにニット,白シャツという一見すると良家の坊ちゃんスタイルだが。

個人的には中央右,ベースのアレックスのこなれ感に嘆息。ブラウンのジャケットに黒ニットを合わせるのは王道だが,下がイエローのボトムというチョイスはちょっと想像できない。ロールアップした先にはロングブーツ。

いやいややりますね。こんなかっこした学生,まず日本じゃ見かけない。

そもそもロングブーツ履いてる人っている?栗原類くんとか武井壮さんくらいしか思い浮かばぬ。。なんか違うな。


彼らは当時まだ20代前半のはず。にしては洗練されている。本当に英国人って,こういう普遍的なスタイルが様になると思う。ポール・ウェラーだっていつまでも格好いい。

同時期に活躍したオアシスも同じ英国のバンドで,知名度もセールスも日本ではブラーとは比較にならないくらい大きな存在だけど,ファッションセンスではブラーの圧勝だ。だって,90年代半ばのリアムは,サッカーのウインドブレーカーを着て歌っていたから。


肝心の音楽は,まだ革命前夜という感じ。ロンドンの曇り空を想像させる,デーモンの憂鬱な歌声が何とも。それでもセンスのよさは各所に感じられる。

ブラーはジャケットのアートワークもなかなか洒落てるバンドだ。個人的にはベスト盤の四人のアニメ風似顔絵が結構好き。


ちなみにブログアイコンの絵は井上陽◯さん…のつもりだったが、描いてみると単なる不審者になってしまいました。陽◯さんごめんなさい。
これからよろしくお願いします。