繊維の世界はすごい
昨日,帰宅すると長男と次男が鉄砲ごっこをして暴れていた。
二人とも進研ゼミを習っているのだが,その付録が届いたので,それで遊んでいたようだ。
「危ない。」
と言って長男が持っているのを取り上げた。
こんなの。
「これ,何?」
と長男に尋ねると,
「パパの服に当てて(引き金を)引いてみて。」
と言うので,試しに私がその時履いていたスラックス(UNIQLO感動パンツ)に当てて引き金を引くと,銃口?らしきところが光っている。
「覗いてみて。」
と長男が言うので,銃口?の逆側から覗いてみると・・・
!?
何これ。
繊維が見える。
「すごっ!」
と私が驚くと,長男はこともなげに,
「これ4月から家にあったよ!」
と答える。
何と,こんな凄いマシーンが我が家にありながら,3ヶ月近くも知らないでいたとは。
私がこのマシーンの存在を知って,真っ先に思い浮かんだのは,誰あろう服地パイセンさんであった。
パイセンさんは,ご自分のブログの中で服の生地について分かりやすく,深く教えてくださっている。
服の生地,繊維に関しては服地パイセンさんのブログを読んでいただくことお薦めする。
私はそちらの知識に関しては全くの素人であるので,好奇心の赴くがままに,以前から気になっていたことを検証してみようと思う。
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1 ヒートテックとエアリズム
それは何かというと,UNIQLOのヒートテックとエアリズムの繊維の様子の違いだ。
最近暑い日が続いているが,長男が学校に着ていく下着を間違て,ヒートテックインナーを着ていくということが数回あった(そもそも衣替えしたのに箪笥に入っていたのがいけないのだが)ので,繊維の様子を確かめて,その違いを認識させておきたかったのだ。
早速検証してみる。
まずはヒートテック。
これは私のインナーシャツだ。失礼します。
このヒートテックの繊維はこんな感じ。
見ての通り,繊維がしっかり織り込まれており,隙間が見当たらない。
次に,エアリズム。
これも私のインナー。
ヒートテックに比べ,全体的につるんとした印象。
繊維は,こんな感じ。
お分かりだろうか。
繊維と繊維の間に穴があるのが。
なるほど,こうしてみると,風通しをよくする工夫がしてあるのがわかる。
これだけでもかなり感動ものなのだが,好奇心は抑えきれず,他の素材でも試してみることに。
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2 オックスフォードクロスとブロードクロス
続いては,ワイシャツの素材のオックスフォードクロス,ブロードクロス。
オックスフォードシャツは,カジュアルシーンで活躍することが多い。
今回は,ラルフローレンのオックスフォードシャツで検証。
これ。
大分着古しています。
このオックスフォードの繊維はこんな様子。
繊維が規則正しく編み込まれているのが分かる。
色味も,本当は少しくすんだブルーだけど,こうしてみると鮮やかですね。
続いてはブロードクロスのシャツ。
こちらはフォーマルな装いで活躍する。
やはりラルフローレンのシャツで検証。
こんなの。
表面をズームアップしてみると。
美しい!
さすがフォーマルなシャツだけあって,繊細に織り込まれるている。
いや,凄いですね。
こんなに繊細な仕事がされている逸品を,毎日のように,特になんか感動もなく着ていたけど,これは驚くべきことだ。
風通しを良くするため,暖かくするため,見た目を良くするため,さまざまな用途に合わせて織り方を工夫する,まさに匠の技を見た気がした。
少し早いけど,長男の夏休みの自由研究もこれで決まりだな。
付録から思いがけない発見,感動があったというお話でした。