音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

秋深まる,トレンチコートとポール・ウェラー

昨日,早朝の情報番組で「夏の暑さは今日で終わり」と言っていた。

案の定,今朝は早い時間帯は朝日が差していたが,今は鉛色の雲が垂れ込み,冷たい雨が落ちてきている。

この雨でぐっと気温が下がるだろう。

 

ようやく,本格的な秋が始まる。

 

暦の上では秋になって2ヶ月経つのだが(立秋は8月7日)。

秋深まるこの季節。

長かった半袖シャツのシーズンに別れを告げる。

 

以前の記事で紹介した「FUDGE」11月号では,トレンチコート特集も組まれていた。

f:id:sisoa:20211016111317j:plain

スタンダードなベージュのトレンチ,グレーのニット,スラックスに白いTシャツ,靴下で色彩のバランスを整えている。

ちゃんとしたお洒落ですね。

 

トレンチコートと言えば,まず浮かぶのがスタカン,「スタイル・カウンシル」。

パンクバンドのザ・ジャムで若者のカリスマとなったポール・ウェラーが結成したユニット。

右側にいるのが,ウェラー。

f:id:sisoa:20211016113723j:plain

白のトレンチコートの下には白シャツ。

首元には,ギンガムチェックのスカーフをチラ見させてアクセントに。

ボトムのジーンズの折り返しも絶妙な幅と色。

足元はローファーで全体の印象を引き締めている。


この佇まいは,ちょっとそこらへんのアーティストには出せないオーラ。


アルバムも,ザ・ジャム時代からは一皮も二皮もむけた,大人の落ち着きと遊び心に溢れた秀逸作。

多分日本では,情報番組のオープニングに長年使われた「Shout to the top」が収録された「Our Favourite Shop」が有名だろうけど,個人的には「カフェ・ブリュ」のミニマルなつくりが好み。


秋のお洒落,楽しみましょう。



 

僕らがスピッツを聴き続ける理由

長いこと揺られた電車が,ようやく自宅最寄り駅に到着した。

人波と共に,重い足取りで改札をくぐる。

自宅マンションの仄かな明かりが見えてくる。

 

少し風が出てきた。ようやく秋らしい風だ。

そろそろジャケットを着ていけそうな季節だ。

 

少し疲れている。

三男が熱を出したため,昨日は昼から年休を取っていたが,年休明けの残業はちとつらい。もう少し寝ないとな…。

 

 

偶然だったよツンツンは

時々見せる笑顔がいい

逆転ゲームでいっちゃいたいのさ

潮騒 潮騒 潮騒ちゃん

 

ぼうっと考えるでもなく歩いている時に,iPhoneから流れてきたのがこの曲。

思わず笑ってしまった。

スピッツの「潮騒ちゃん」。

本当に色んなことがどうでもよくなるくらい,よく分からない歌詞だけど,何だろう。

この気持ちよさは。

 

小さな生き物(通常盤)

小さな生き物(通常盤)

Amazon

 

齋藤孝が自著の中で「私はいつも一日の終わりに収支決算をするんですけど,マイナスになるのはいやなので,必ずプラスになるような何かを組み込むようにしています。」と述べていた。

マイナスに傾きかけていた一日の終わりに,思いがけず笑顔をくれたスピッツナンバーのシャッフルに切り替えることにした。

大いなるプラス転換である。

 

スピッツ。いつから好きだろう。

ふと考えてみた。

 

小学生の頃に「空も飛べるはず」「チェリー」が流行った。

「チェリー」はレンタルしてきてカセットテープに録音して何度も聴いたけど,当時「スピッツが好き」なんて打ち明ければ「このミーハーめ。」と言われそうで,そこまで深入りはしなかった。

 

高校生の頃には「8823」が出た。

「放浪カモメ」はよくカラオケで歌った。

サビはほとんど声がでなかったけど。

 

そこからしばらく離れたけど,長男が生まれた頃出た「小さな生き物」を買って,これがよかったので,2000年代にリリースされた作品群を買い足した。

「とげまる」とか秀逸な作品だと思う。

 

 

冒頭に述べてるように,マサムネ氏が書く歌詞に,そこまで深い意味があるようには思えない。

ただ・・・聴いていて気持ちいいのだ。

抜け感というのだろうか。

スコーンと抜けていく感じがする。

 

感覚でしか語れないのだけど,音楽ってそもそもあんまり深く考えて聴くものじゃないと思っている。

うん,「気持ちいい」が一番しっくりくる気がする。

 

もう一つ。

スピッツはアルバムのラストは,大抵アップテンポなナンバーで締める。

これも好きな理由。

 

「三日月ロック」では「けもの道」。

「とげまる」は「君は太陽

「見っけ」の「ヤマブキ」は本当に白眉。

 

ラスト曲をしっとり締めるアーティストも多いけど,最後にアッパーのきいた曲(しかも歌詞も超前向き)がくると,「よっしゃ!」と気持ちよくイヤホンを置ける。

 

数年前,NHKの「Songs」に出演していたスピッツのマサムネ氏は,大泉洋との対談の中でこんなことを語っていた。

 

「音楽が好きだからバンドやってるんじゃないんですよ。

 バンドがやりたいから音楽をやっているんですよ。」

 

少し照れくさそうに言ったマサムネの横で,大真面目に頷いた三輪さんの姿にもぐっときた。

 

よっしゃ。

これからも聴き続けるぜ。

マツケンのダッフルコートが気になる

当ブログは,アーティスト(主に90年代から00年代のUKロック)が着ている服について勝手に批評したり,アーティストに関する個人的な思い出を書き綴ったりするのが基本スタイルである。

 

だからなのか,コンセプトへのアプローチとしては,「音楽→服」となることが多い

 しかし,今回は珍しく「服→音楽」というアプローチでいきたいと思う。

 

というのも,毎月愛読しているファッション誌「FUDGE」の今月号をめくっていると,あるページが目に留まったからだ。

f:id:sisoa:20211010132524j:plain

「Fudge」2021年11月号

 

ダッフルコート特集ページ。

いい雰囲気ですね。

毎年欲しいと思いつつ,どうしても優先順位的に後回しになってしまい,まだ買えていないアイテムです。

 

ダッフルコートへの憧れのそもそものきっかけは,一本の映画から始まった。

その映画が,「人のセックスを笑うな」(2007)だ。

f:id:sisoa:20211010130713j:plain

人のセックスを笑うな」2007年

学生のみるめ(松山ケンイチ) が,20歳年上の美術講師のユリ(永作博美)に恋をしてしまって,かくかくしかじか・・・というストーリーだが,この作中でマツケンがいつも着ているのがグレーのダッフルコートなのだ。

白のパーカーの上に無造作に羽織るだけ,下はジーンズという何の変哲もないコーディネートだが,いつも同じものを着ているのが,粋に映ったものだ。

 

当時のマツケンは20歳前後。

いかにも素朴な若者といった印象で,妙に親近感が湧いた。

 

最近,民放で「ヒーロー」の再放送をやっている。

キムタクが着ていた茶色のダウンジャケットは当時大流行した。

個人的にはキムタクはあまりに俗世間から離れたイメージのため,あのダウンジャケットを着てみたいと思ったことはない。

あの服はキムタクが着ないと決まらないわけで,庶民の私が着てもみっともないだけなのだ。

 

しかし,語弊がないように言うと,当時のマツケンにはいい意味で庶民くささが残っていて,自分でもあのダッフルコートを着こなせそうな気がしたのだ。

 

幻想かもしれないけれど。

 

ということで,それから約15年間,たまに思い出したようにダッフルコートへの憧れを抱き続けている。

今年こそ,買ってみようかな。

 

 

人のセックスを笑うな」には,若き日の蒼井優も出演していた。結構,面白い映画です。

 

映画のラストで,みるめがユリからもらったハート型の100円ライターの火が,初めて点いたという場面がある。

そこで流れてくるエンディングもとてもお洒落です。

MariMariさんの歌う「My Life」。

フィッシュマンズのカバーらしいけど,映画の世界観とよく合っています。

 

風呂部だった頃

今週のお題「お風呂での過ごし方」


「風呂部」なるものを結成したのは,新卒1年目のことだった。

メンバーは,大学で同じゼミだったWと,同じ学科でクラスも同じだったKに私。

活動内容としては,県内の温泉施設やスーパー銭湯を巡り,アフターにご飯を食べて解散,という流れ。

活動頻度は不定期だが,大体2週間に1度くらいは集まっていた。

風呂部には序列が存在し,Wが部長,Kが副部長兼運転手,私が三下という扱いだった。単に加入が一番最後だったので最下位に置かれたということで,たまにオチとしていじられていたが,基本的には皆同い年だし和気藹々と活動していた。


正直,風呂部に加入するまでの私は風呂そのものがあまり好きではなかった。

温泉に行っても露天風呂に浸かるくらいのものだったが,風呂部ではまず「サウナ〜水風呂往復」の作法を叩き込まれた。

温泉好きの人の多くは,この習慣をお持ちなのではないかと思う。

私も,この作法を覚えてから風呂にはまった。


①まずはかかり湯。その後,軽く屋内の湯船に浸かる。

②体をよく拭き,塩サウナへ。塩を体にぬり込み,汗を出す。

③サウナを出たらシャワーかかけ湯で体についた汗と塩を落とし,水風呂へ。

④水風呂から上がり,体をよく拭いたら今度は遠赤外線サウナへ。10分ほど入って汗を出す。

⑤汗をよく流して水風呂へ。


この後は④と⑤のサイクルを2,3回ほど繰り返す。

はじめに塩サウナに行くのは,塩サウナはやや低温な所が多いため。なおかつ,塩による発汗効果で体をならす。


遠赤サウナと水風呂の往復は,もうはまったらその気持ちよさは私の文章力では語り尽くせない。

最初は水の冷たさで体が強張るが,肩まで浸かった時に,頭の先までツウっと抜けるような感覚があって,いつも言葉にならない声を出てしまう。


サウナで汗をかいている時には,忍耐も必要だが,頑張ればその分水風呂では天国へ行ける(我慢し過ぎると本当に天国へ行ってしまうので気をつけていただきたい)。


風呂部では色々な温泉を巡った。

街中にある学生ばかりのスーパー銭湯

国道沿いにある巨大な温泉娯楽施設。

山中にある秘湯。


そのうち,部長のWが転勤で沖縄に行ってしまい,風呂部はKと私の二人になった。

それでも,むしろ頻度を週1くらいに上げて活動を続けた。

Kとは,その後毎年フジロックに一緒に行くようになるくらい,二人とも音楽好きだったので,風呂から上がって縁側で一服している時など,さまざまな音楽談義をした。


当時よく聴いていたのが,ジャック・ホワイトがブレンダン・ベンソンらと結成した「ラカンターズ」。

30分くらいの短いアルバムだ。

物凄くタイトで,エネルギッシュなサウンドで聴く者のハートを鷲掴みにする。

私はこのアルバムがきっかけで,ジャック・ホワイトにはまった。


もう一枚,忘れられないのが,ストーン・ローゼズの1st。

当時,初めての車を買った。

10年落ちのスズキ・ジムニーだ。

2000年代後半で10年落ちだから,生産は90年代後半。マニュアル車だったが,あちこちガタがきていてボンネットから煙を出したのも一度や二度ではない。


このボロのジムニーに乗って,一人で山中の秘湯に通っている時に,中古自動車屋がサービスでつけてくれたカーステでよくストーン・ローゼズのアルバムをかけていた。

クーラーがほとんど効かないので,窓はいつも全開だ。

しんとした山中の空気感と,ローゼズの楽曲がもつふわふわとした空気感が不思議とマッチして,飽きることなくリピートしていた。



今ではほとんど活動休止状態になってしまっている風呂部だが,子育てがひと段落して,コロナも落ち着いたらまた,集まって語り合いたいと思う。

その日はそう遠くないと願いたい。


ブログコンセプトは「音楽と服」なのに,風呂では服着ないし,全然関係ないじゃないか!とお叱りの声を受けそうですが,お題の「風呂」というワードに反応せずにはいられませんでした。

ご容赦下さい。


それにしても。

風呂上がりのコーヒー牛乳(瓶のやつ)って,世界一美味いと思いませんか?


Shine a Light

ここ数日,iTunesをシャッフルモードにして通勤中に聴いている。


私は大体アルバムを買ったらすぐにiTunesに入れて,2〜3週間リピートし続けるが,飽きてきたらシャッフルにする。

シャッフルにしていると,たまに引っかかる曲があって,久しぶりにそのアーティストを聴いてみようとなることが多い。


それで,数日iTunesのシャッフルでいろんなアーティストを聴き返す中で,なんだかじんわりと染みてくるな。。と改めて感じたのが,ローリング・ストーンズの楽曲群だ。

何だろうか,漠然とした安心感のようなものがそのサウンドにはある。今のモードにはちょうどマッチしたのだろう。


ストーンズといえば,先日,ドラムのチャーリー・ワッツが亡くなった。

チャーリーのイメージは,悪たればかりのバンドにあって,お洒落で穏やかで知的な紳士といったところか。

彼はバンドの創世期にはデザイナーを志していたらしく,有名なバンドアイコンのベロマークもチャーリーのデザインだとか。


ストーンズにまつわる思い出で忘れられないのは,2008年に公開されたドキュメンタリー映画シャイン・ア・ライト」だ。

マーティン・スコセッシがメガホンを取り,アメリカはビーコンシアターで敢行されたライブの一部始終が収められている。

私は当時まだ20代で職場でも新人だった。

毎晩遅くまで残業で残っていたが,この映画が近くの映画館で封切られると聞いて,仕事後のレイトショーに駆けつけた。

そして,始まりから終わりまで圧倒された。

圧巻だった。


ミックの圧倒的な声量,運動量。

キースとロン,チャーリー,サポートのダリル・ジョーンズも含めたバンドが生み出す津波のようなグルーヴ。

キースがニヤリと笑みを浮かべ,煙草をくわえたまま観衆を指差す。


なんだこれ。

本当に全員60過ぎの爺さんなのか。

詐欺だろう。

格好良すぎる。


エンディングの「シャイン・ア・ライト」の音が消え,客電が点いてもしばらく立ち上がれなかった。


ようやく席を立ち,ふらふらと外に出ると冷え冷えとした空に吐息が白く浮かんだ。

映画館の出口横の自販機で缶コーヒーを買い,映画館脇に植えてあるプランターの横で一服していると,自然と涙が溢れてきた。

何の涙だったのが,今でも分からない。


今でも,ビーコンシアターで躍動するミックの姿が脳裏に焼き付いている。あのときミックは,シンプルな白のドレスシャツに,黒のタイトパンツといういでたちだった。

キースは,いつものバンダナ。

チャーリーは,きっちり撫でつけた髪に無地の黒Tシャツ。

ロンは,羽根のデザインがプリントされたロンT。


チャーリーの死に際して,あの日,ビーコンシアターでの四人の姿を思い出さずにはいられなかった。


一度でいいから,この目でローリング・ストーンズが演奏している姿を見たかった。

その夢は,残念ながらもう叶うことはない。 

でも,ありがとう!チャーリー。


しばらくは,iTunesストーンズ特集になりそうです。



あるハルキストの戯言

この世の中には2種類の人間がいる。

村上春樹の小説が好きな者と嫌いな者だ。


少し大袈裟かも知れないけど,彼ほど好き嫌いの分かれる作家も珍しいのではないかと思う。

私に関しては,小説,エッセイ全てを揃えたり,ユニクロがこの冬に展開していた「村上T」シリーズを買ったりする程度には好きだ。

f:id:sisoa:20211006063357j:plain

さすがにこのTシャツを着て外出する勇気はないが,わりと洒落たデザインだと思う。

ダンス・ダンス・ダンス」も好きな小説だ。


私と同じように,村上春樹氏の小説を好む人間もいる。学生時代からの付き合いで,毎年のように一緒にフジロックに行っていた友人も村上氏の作品をよく読んでいた。アーティストの情報交換をしつつ,よく書評もし合っていた。


一方で,氏の小説をあまり好ましく思わない人たちも一定数存在する。


前の職場で仲良くしていた同僚は,「なんですかあのエロ小説は」とこき下ろしていた。

確かに氏の小説には,性的な描写がよく見受けられるが,「エロ小説」と揶揄されるほど表現が生々しいとは思わない。


肌感覚でしかないが,大体,好きな人と嫌いな人と半々くらいの割合のように思われる。


この違いは,どういうところからくるのだろうと長年考えていた。雑談の中で,どんな本を読むのかといった話題になった時には,好き嫌いが分かれる作家ゆえ「村上春樹の作品が好き」と打ち合けるのを避けていた時期もあった。


そのようなモヤモヤに,一つの答えが出たのが,村上氏自身のエッセイを読んでいた時のことだった。


そのエッセイの中で氏は,自身の文体について詳しく話していた。そこで,こんな話をしていたのである。 


「僕は文章を書くときにはリズムを大切にしています。非常に音楽的な文体と言ってよいと思います。それに対して,見たものに忠実に,絵画を切り取ったように緻密に情景描写をする作家さんもいます。僕の場合は明らかに前者のタイプです。」


この話を読んだ時,自分の中でストンと落ちたものがあった。

なるほど!そういうことだったのか。

確かに,村上氏の作品を好んで読む私の友人も,私と一緒にフジロックに行くほど音楽好きだ。


それからは,自分と同じような音楽の好みをもつ人に村上氏の作品についての印象を聞いていくと,好ましく思っている人が多いことが分かった。

村上春樹自身もジャズ,クラシック,ロックをはじめとしたあらゆる音楽に対する造詣が深いことで有名だ。


なるほど,そういうことだったか。


あくまで,仮説に基づいた話ですが。


木曜日にノーベル文学賞の発表がある。

今年はどうなるか。

村上氏自身は,毎年騒がれるのは正直煩わしいと話している。

私も個人的には,ひっそりと彼の小説やエッセイを楽しみたいと思う。


でも,やっぱり気になりますけどね。

さあ,今年はどうなるか。



温故知新でもアップデート

今週のお題「今月の目標」

 

私がラジオを聴くのは運転中だけ。なおかつ子どもたちを乗せていたら車載テレビかDVDを観るので,ラジオを聴くとしたら一人で運転するときに限定される。

 

限られた機会だが,たまに「これは」という曲に出会うことがある。

 

先週のこと。

息子たちをスイミングスクールに送り届けとたあと,ユニクロに秋冬物を物色しに行く途中,ラジオから流れてきたのが,ビル・ウィザース「ラブリー・デイ」。

 

Lovely Day

Lovely Day

Amazon

繰り返されるサビは,すぐに口ずさめるくらいキャッチー。

流れるようなメロディラインは,ホール&オーツ「リッチ・ガール」のように優美だがどこか切ない。

初めて聴いて,すぐに「これはいい」と思える曲はなかなかないが,この曲は例外だった。

すぐにAmazonで検索して購入。


2日後に届いたCDを流すと,一歳になったばかりの三男も気に入ったようで,体を揺らしてリズムを取っていた。名曲のよさは老若男女問わず伝わるものだ。

f:id:sisoa:20211003152749j:plain


ここ数年,仕事量の増加と育児で自分の好きなことに費やす時間がほぼ皆無。

以前は年間50枚以上は買っていたCDも,今では10枚買えばいいほう(アナログ人間なので,ダウンロードでの視聴は一切なし)。

ほぼ購読状態だった「ロッキンオン」もとんと買わなくなった。

もはや,通勤中にiPhoneで音楽を聴くくらいになってしまった。


情報が更新されないと,自然聴くジャンルもアーティスト昔から聴いているものばかりに偏ってしまう。

そういう時に,新しい世代の音楽に耳を傾けなければとも思うけど,古いほうを掘り下げていくほうにも魅力を感じてしまう。

今回は後者にふれた。


古いもののよさを知らないと,新しいもののよさは分からないですよね。

それこそ,温故知新。


最近買ったCDで他によかったのはこれ。

おるたな

おるたな

Amazon

ふらりと入ったCDショップでたまたま見つけた。スピッツはだいたい揃えてるつもりだったが,まだ持ってないのがあったかー,と購入したらこれがよかった。

カバーアルバムという位置付けらしい。

確かに,「さすらい」や「初恋に捧ぐ」のカバーは本当に素晴らしい。

しかしそれ以上に「まもるさん」「オケラ」など金太郎飴的なスピッツ節が炸裂していて,マサムネの声も三輪のギターもやっぱ最高だぜっとなる。

好きなもんは好きなのだ。

高校生の頃からずっと。


ということで。

なんの脈絡もないのですが,今月は好きなことをもっとアップデートしていこう。

古いものでも,新たな発見があればアップデートだ。


はてなブロガーさんの記事も参考にさせていただきます(^ ^)