ありがとう,さようなら
4月1日付けで新しい職場への異動となる。
今日は,今の職場で最後の勤務日となった。
本当は昨日で最後にするつもりだったが,片付けが終わらず今日に持ち越し。
まあ,息子2人を連れて片付けようにも,なかなか捗らないのは仕方ないだろう。
本人たちはチヤホヤされるので,私の職場に遊びに来るのは好きなようだが,それでも昨日で最後ということでさすがに名残惜しそうだった。
今日は,本当なら年度内の仕事が終わっていたはずだったので,午前中は家族で水族館へ。
昼過ぎに帰ってきて,それから職場へ向かった。
私は数年前,自家用車通勤ができない職場に一年間勤めていた時に自分の車を手放し,以来電車通勤をしている。
毎朝6時半頃の電車に乗り,そこから約40分かけて職場の最寄駅へ。
最寄りとは言っても,そこから20分以上歩かなければならない。
毎朝,ビルの谷間から見える小さな空を見上げながら,職場への道を歩いた。
電車と徒歩で,片道約1時間。
この通勤時間は苦痛ではあったが,電車の中で仕事をしたり本を読んだり,ブログを書いたり居眠りしたり,まあそれなりに楽しんでいた気もする。
若手が多い職場だったが,皆働き者でよく動き,3人の子持ちでろくに残業もできない私はいつも助けてもらっていた。
今日は荷物を片付け,職場に残っていた人たち一人一人に挨拶をした。
皆,最後は玄関まで送りに来てくれた。
当たり前だけど,この職場での最終日は一生のうちで今日だけなので,書き記しておくことにした。
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大きなボストンバッグとキャンバスバッグを両手に抱え,車に乗り込む。
エンジンをかけると,カーステからキリンジの「進水式」が流れ出した。
キリンジが,バンドKIRINJIとして船出をした時の記念碑的な作品。
新しい職場は今のとこより随分こじんまりしているそうで,人の数も半分らしい。
明日から始まるな。
船出の歌を聴きながら,頭の中で呟く。
明日はどんな空を見上げながら ,新たな職場までの道を歩いているのだろう。