音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

子守唄はオアシス

今週のお題「眠れないときにすること」

私自身は眠れないということがあまりないが,長男が小さい頃は寝かしつけるのに苦労していた。

 

長男がなかなか寝付かない時,いつも聴かせていたアルバムがある。

オアシスの「モーニング・グローリー」だ。

世界で2000万枚以上を売り上げた,言わずと知れたモンスターアルバム。

 

抱っこして一緒に聴いていると,毎回必ず寝てしまうのだ。

1曲めの「Hello」はアップテンポな曲。身体を揺らしてリズムを取る。

2曲めの「Roll with  it」はのりのりで歌詞と思しき言語を口ずさむ。

3曲め「Wonderwall」でスローダウン。2番に入るあたりで船をこぎ出す。

4曲め「Don't look back in anger」の象徴的なイントロが流れ出す頃には意識がほぼない。たいてい,最初のサビに入るまでには落ちる。

 

毎回,必ずと言っていいほどこのルーティンを繰り返していた。

オアシスの他のアルバムや,別のアーティスト(ニュー・オーダーとか,ケミカルブラザーズとか,デヴィット・ボウイとか)で試してもこうはいかず,なぜかオアシスの「モーニング・グローリー」限定なのだ。

 

そのような思い出も含めて格別の思い入れのある作品。

 

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ところで,当ブログでは毎回アーティストのファッションチェックをやっているので,この当時のオアシスメンバーの装いを見ていきたい。

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「ロッキンオン」2011年12月号に掲載された,デビュー当初のフロントマン・リアムの写真。

真っ赤なスタンドカラーシャツを着て精悍な表情。ちなみに写ってないが,下はタイトなインディゴデニムを着用。スタンドカラーシャツはかなりビッグサイズ。

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こちらはお兄ちゃんのノエル。デニムシャツにチノパンというコーディネート。こちらは上下ともにゆったりサイジング。

 

こうしてみると,どちらのアイテムも,一周回って,現在またトレンドになっているようだ。

この90年代初頭という時代には,ストーン・ローゼズ(おもにイアン・ブラウンだけど)にも代表されるように,ぶかぶかのTシャツ,太めのボトムというのが流行っていた。

個人的にはその次の世代のトレンド(タイトなトップスにローライズジーンズ…ストロークスに代表されるコーディネート)の方が馴染み深いのだが,そもそもオーバーサイジングのコーディネートは難しい!

最近はそこまでなくなったが,2,3年前はどこの店に行っても大きめの服ばかりで服選びに難儀した。

 

sisoa.hatenablog.com

ちなみに先週のブラーの記事で紹介したコーディネートも,ほぼ同時代のもの。

比べてみると,オアシスの方に野暮ったさ感があるのは否めない。そんな荒削りなところも当時の彼らの大きな魅力ではあるのだけども。

 

赤のスタンドカラーシャツは,なかなか着れないよリアム。

 名誉挽回のために言っておくと,今では,リアムはトップブランド(プリティ・グリーン)の創始者としてファッション界でも有名になった。


解散から10年が過ぎた。そろそろ,兄弟揃ってまた同じステージに立つことができる日を心待ちにしています。