音楽と服

音楽と服について好き勝手に語ります

素敵な予感しかしない

中三のとき以来20数年ぶりに一日の中で1時間以上ラジオを聴くという生活を送っている。 代車ではあるが車通勤に切り替えたためで,毎日行きと帰りにカーラジオをかけっ放しにして運転している。 今日はスピッツの「涙がキラリ☆」が朝と夕方で2回かかった。 …

ヒッピー・ムーヴメントとファッションについて

先日,通勤中にカーラジオを聴いていたら 「ポール・マッカートニー,史上最高齢(80歳)でグラストンベリー・フェスのヘッドライナー出演を果たす。」 というヘッドラインニュースが流れてきた。 そうか。 ポールはもう80歳になるんだ。 ということは,2015…

繊維の世界はすごい

昨日,帰宅すると長男と次男が鉄砲ごっこをして暴れていた。 二人とも進研ゼミを習っているのだが,その付録が届いたので,それで遊んでいたようだ。 「危ない。」 と言って長男が持っているのを取り上げた。 こんなの。 「これ,何?」 と長男に尋ねると, …

音楽的ルーツと文体について考えたこと

「小澤征爾さんと,音楽について話をする」という本を読んでいる。 タイトル通り,作家の村上春樹さんが世界的マエストロ・小澤征爾さんと数回に分けて対談した時のことを書き下ろしたというものだ。 小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫) 作者:…

極彩色の男たち

LINEでラルフローレンの公式アカウントを登録しているのだが,先週新作ラインナップのメールが届いていた。 メンズはこのようなコーデの提案。 「ラルフローレンLine公式アカウント」より カラフルなパーカーと,ダメージデニムでレトロな雰囲気を漂わせてい…

レンタル・カー

先月,「車がない」と題して,昨年10月に契約した新車がまだ納車されないことを少し愚痴っぽく記事にしていた。 その顛末。 sisoa.hatenablog.com 結論から言うと,納車はまだ。 ディーラーのお兄さんの釈明によると,八月末までずれ込むそうだ。 最早その…

父の日のサプライズ?

先週日曜のこと。 我が家の,リビングから台所に通じる戸に,貼り紙がしてあった。 我が家は,リビングを中心に台所,風呂手洗い場,寝室,子ども部屋,仕事部屋と各部屋が廊下なしで繋がっているという変わった造りをしている。 そのため,リビングから手洗…

ブックレットで振り返るオアシスのファッション遍歴

前回記事の,WEEZERのファッション遍歴を追う企画が結構自分の中で楽しめたので,他のアーティストでまたやれないかなあと考えていた。 sisoa.hatenablog.com CDが揃っているのは,オアシスだ。 そこで,オアシスのデビュー当初から解散後までのファッション…

アルバムジャケットで検証するWEEZERのファッションと流行の変遷

ザ・ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」のジャケ写は,ご覧のようにビルの一角から階下を見下ろした4人の笑顔。 数年後,30歳前後となったメンバーは同じ場所で同じように撮影を行い,この写真はベスト盤(通称「青盤」)にも使われた。 それにして…

「音楽」へのリスペクトに溢れたYOASOBI「THE BOOK Ⅱ」を聴いて

YOASOBIのCDを買った。 だから何? と言われたらそこまでだけど,私がですよ。 いつものCD屋で買った。 かれこれ10年近く通っている店だから,店員にも覚えられていると思う。 洋楽やジャズなどのCDを中心に買っていくので,「わりと硬派なチョイスをするね…

「オアシス」を葬り去ったリアムの「今」

リアムの新作「C'MON YOU KNOW」 ここに,リアム・ギャラガーの新作「C'MON YOU KNOW」がある。 リアム・ギャラガー。 イギリスはマンチェスター出身のロックンロール・ボーカリスト。 90年代前半には兄でギタリストのノエル・ギャラガーとともに,ロックン…

本物のトラッドマンは誰だ?

先日,仕事帰りにコンビニに立ち寄り,雑誌棚を眺めていると,「メンズ・ファッジ」最新号を見つけた。 手にとって表紙を確かめると,「今年は迷わずサマートラッド。」という特集タイトルが目に入った。 「なるほど,今回はそういう切り口ね。」 と思ったが…

ポロシャツとハマ・オカモトのルーツ

私はLINEにラルフローレンの公式アカウントを登録している。 たまーにチェックしているのだが,先日久しぶりに開いてみたら,面白そうな企画をやっていた。 ラルフローレンが定番として毎年春から夏にかけて展開している,豊富なカラーバリエーションのポロ…

世紀末のダンスミュージックはいまも未来を照らし続けている

昨日は長男の小学校で個人懇談があったので,車で出勤し,昼過ぎに早退した。 私の職場から息子の小学校からは下道で40分ほどの距離があるが,海沿いを通るルートと都市高速下のバイパスを通るルートがある。 どちらも距離的にはそう変わらないので,眺めの…

私を野球に連れて行って

始まりは「プロ野球チップス」だった。 毎年3月になると店頭に並ぶようになるので,職場の同僚に買って行って,付録の選手カードで盛り上がるのが恒例だった。 だから今年も職場の分のつもりでまとめ買いしていたら,それを見ていた長男が 「カードが欲しい…

あなたの「無人島レコード」は?

「レコード・コレクターズ」が増刊号で出していた「無人島レコード」という企画本があった。 もう20年くらい前の本だけど,とても面白い企画だったのでよく覚えている。 企画の主旨は,あなたが無人島に行くとして,一枚だけレコード(CD)を持って行けると…

ダンス・ミュージックとの向き合い方〜ザ・チェインスモーカーズの新作に寄せて〜

私が毎日通勤で乗っている電車は,JR線と地下鉄線が接続している。途中の駅でJRと市営地下鉄で切り替わるので,運転士が交代し,そこから地下に潜る。 地下鉄に潜るまで,JR線は海沿いを走っている。 途中,短いが海がひらけた場所を走るポイントがある。 そ…

どストレート叙情曲に「やば。」と名をつける藤井風の才能がやばい。

いや,もうあちこちで誰かが言ってるだろうし書いてるだろうから,今更辞めとこうと思ったんだけど,やっぱり書かずにはいられないので書くことにする。 この人とこのアルバムについてです。 なんでしょうか,藤井風って。 藤井風を最初に知ったのははてなブ…

SDGsなコールドプレイのライブから,従来のロックンロールスター像を再考する

先週の金曜日だったか,仕事に行く前の慌ただしい時間帯に,つけっぱなしにしていたTVから聴き覚えのある曲が流れてきた。 確かコールドプレイの,一番新しいアルバムに入っていた曲だ。 歯磨きをしながらテレビを注視すると,こんな画面が目に飛び込んでき…

90年代奥田民生のファッションと現在のトレンドを比較する

前々回の記事では,「メンズ・ファッジ」の6月号を見ながら現在のトレンドとひと昔前のファッションとの共通点や相違点を検証していった。 今日も日中からゴロゴロしつつページを捲りながら,前々から思っていたことを確かめてみようと思った。 何かと言うと…

「想像すること」からしか行動は生まれない〜ベルアンドセバスチャンの新曲に寄せて〜

毎日購読させてもらっているradiomusicさんの記事に,ベルアンドセバスチャンの新曲が貼り付けてあった。 www.radiomusic.jp ベルアンドセバスチャン,通称ベルセバは,ずっと以前に一枚だけアルバムを買っていた。確か「天使のため息」という作品で,「ロッ…

トレンドは本当に繰り返すのか?

「メンズファッジ」の最新刊を買った。 季節的には,もはや春から夏へ…というタイミングなので,全体的に明るいトーンの装いの提案が多かったように思う。 ところで,ページを捲っていると,我々アラフォー世代にはNGとされていたような着こなしというか,組…

車がない。

私は現在,職場に電車+自転車で通勤している。 もともとは自家用車通勤をしていたが,今から5年前に赴任した職場が基本的に公共の交通機関以外での通勤が認められない場所だったので,そのタイミングで電車通勤に切り替えた。 その後に異動した先は自宅から1…

Come up DSDC!

2日(月)は,代休で職場に行かなくてよかったので,午前中に在宅で仕事をすませて昼からは主夫業に専念していた。 長男が15時過ぎに帰ってきて,次男三男の保育園に迎えに行かなければならないので,それまでに夕飯用の米を仕込んで,みそ汁の準備をする。 …

老人と海

「カラン,コロン」 少し重い扉を引くと,呼び鈴が乾いた音を立てた。 昔のまんまだ。何もかも。 お店の中はきちんと整理されていた。 カウンターにはカップやグラスが整然と並び,5,6あるテーブルの向こう側には,白いピアノが静かに佇んでいる。 30年前に…

フジロックに行こう(ステージ編)

小雨降るグリーンステージにて,ルースターズを聴く 前回記事で初めて自身の全身写真を投稿したところ,意外にも多数の反響をいただき,なんだかこそばゆい感じです。 何度かブログ内ではお伝えしていますが,私のアイコンは昔遊びで描いた井上陽水さんの似…

フジロックに行こう(装備編)

ホワイトステージにて 今年のフジロック出演アーティストが徐々に明らかになってきた。 ヘッドライナーにはジャック・ホワイトとバンパイア・ウィークエンド。 二組とも私がフジロックに参戦していた2010年前後にはメインステージに出演するクラスのアーティ…

レッチリ私的ベスト10

先日,出勤時にタイムカードをかざしていたら,そばのデスクにいた上司(女性)から唐突に 「趣味は何ですか?」 と聞かれた。 その藪から棒さ加減に少し面食らいながらも 「音楽フェスによく行ってましたね。」 と答えると,椅子に深く腰掛けていた彼女はこ…

スウィートソウル epの衝撃

新年度も早いもので,もうすぐ一か月。 いや,早くないか。 職場が変わったので,一日一日が過ぎるのが遅い。 でも,まずまずの日々だ。 悪くない。 こじんまりとした職場だけど,皆支え合っている。 赴任してすぐの頃,片付けをしながらキリンジを聴いてい…

Tシャツは語る2

前回記事で,村上春樹のエッセイ「村上T」に触れたが,世の中に本当に様々なTシャツがある。私自身のコレクション(と言ってもどれもかなり着ていて,傷みも激しいのだけど)については以前紹介したことがあるが,夏フェスに行けば,アーティストの皆さんは…